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3月10日 日の丸訴訟を見て

入学式・卒業式で日の丸への起立や君が代斉唱を義務づけた通達に従わなかったとして、
懲戒処分を受けた都立学校の教職員167人が処分取り消しを求めた訴訟で、東京高裁は
3月10日、請求を退けた一審の判決を変更し、全員の処分を取り消す逆転判決を言い渡しました。
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簡単にいうと
「日の丸で起立したり、君が代を歌ったりするを強制するのは反対!」という先生たちが
懲戒処分を受け、それに異論を唱えて裁判をおこしたが、前回は負けたが今回は「懲戒処分する理屈がない」という判決になったという事件
です。

日ノ丸や君が代への特別な思想も軍国主義的考えも私はありませんが、
単純にこの事件、「先生が子供達の前で習慣的にみんなが行っていることを行わない」
ということが教育者としていいのか・・ということの方が問題である・・という気がします。
個人の思想としてそのような考え方を持つことはいいと思いますが、それをそういった場で
アピールすることは何か釈然としません。

一方、そのような行為に対して「懲戒処分」という行動にでる教育委員会もどうかと思います。

ではこの167名の先生は、ワールドカップで日本のサッカーチームをどう応援するのでしょうか
オリンピックで「日本の代表」として活躍する選手をどう応援するのでしょうか。
また日本の国旗を背に、誇りを持って国歌斉唱する選手たちたちを「けしからん」と感じて
みているのでしょうか?

国旗の前で国歌を斉唱することが、今の時代、皇国思想や軍国主義を表現しているとは
全くもって言えないと思います。

また「国が一丸となる」ということ自体はとても素晴らしいことではないでしょうか。
その「目的」が戦争であるならば、それは目的が間違っているのであり、
「国が一丸となる」事が間違っているのではない 
と思います。

今回の地震・津波の甚大な被害にあった方々を国民みんなが支えていかねばなりません。
それはある意味「国が一丸となる」ことであり、その背中には大きなバックグランドとして
国旗、日の丸があるような気がします。


日本の国旗「日ノ丸」は意外と歴史が浅く、1800年代中期に作られたとどこかで聞きました。
ペリー総督の浦賀来航が1853年なので、それまでは「藩」の集合体にしか過ぎなかった日本が
国家としてまとまり、アメリカに対峙するために国旗を持つことが必要となったのでしょう。
つまり「我々もアメリカと同じものを持つ国家である」というスタンスに立つために必要不可欠のもの
だったのではないでしょうか。

話は逸れますが、国旗は最初日の丸ではなく、「白地に赤いラインが中央に引かれた」ものだった
そうですが、最終的に今の形になったそうです。 
(それぞれの話が断片的に聞いたり、読んだりしたものなので、
全てが繋がって正しいものではないかもしれません・・あしからず)

またまた話はそれますが、国旗に太陽を描いている国はたくさんありそうで、意外とありません。
特に赤道直下の国などは太陽を描いているイメージがありますが、逆に描いているのは
「星」や「月」が描かれています。
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またまたまた話はそれますが、「マルタ共和国」の国旗はこんな感じ。
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K君が一時期「国旗」が好きで読み込んでいた本が「国旗の絵本」(戸田デザイン研究室)
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いい本です。


今日は「計画停電」でリズムを崩し、脈略のないブログになりました。
あしからず。

by imaruta | 2011-03-14 22:41 | ◎スタッフの独り言◎