今、わたしたちにできること・・インテリア編 ①
この言葉は震災が発生した後、最もよく聞き、そして実践しなければならない言葉の一つでしょう。
義援金やボランティアなど、様々な手助け・貢献がありますが、みんながみんなできることではありません。
みんなが簡単にできることは、やはり「エネルギーの無駄使いを削減する」 ということでしょう。
電気を消す、外出しないでガソリンを使う量を減らすなど
「直接的無駄使い削減策」もありますが、
エネルギーを少しでも使わないようにする、温められた環境を維持するような、
「間接的無駄使い削減策」もあるのではないでしょうか。
インテリアでいうならば、どちらかというと後者。
この切り口でいえば、色々と「削減策」もあります。
例えば「窓廻りの工夫」。
以前にブログで触れましたが、窓から逃げる暖気は50%とも70%とも言われています。
それを防止するためは、
① 1重より2重にして、空気の層を作る
② 下や上、真ん中などにできる空くスペースを減らす
③ 室温低下を軽減し、保温性の高いカーテンを選択する
大きく見ればこの3つのカテゴリーの対策を打つことが可能であり、
割と簡単に実行することができます。
先ず①ですが、ロールスクリーンやブラインドなど、それを1つだけつけた窓よりも
レースとカーテンを付けて、空気の層を形成したほうが間違いなく、断熱性は高いです。
②は、例えば縦型ブラインドは閉めてもすき間からスースーしてきますし、
ロールスクリーンも両サイドから空気が入ってきます。
またカーテンも床から1cm程度上げていますが、その足元から暖気が漏れ、冷気が入ってきます。
更にレールの上の部分からも漏れが生じています。
縦型ブラインドは難しいですが、その他のものは
施工方法を工夫することによって改善可能です。
先ずロールスクリーンを窓枠の中につけると機械と生地の巾の差ですき間が生じますが、
窓よりも大きなサイズで作成し、窓を覆うような形の付け方であればすき間が解消されます。
またカーテンの場合ですが、上から漏れるものについてはカーテンボックスをつけたり、
窓枠よりかなり上にレールをつけ、カーテンを長く作成することで対応出来ます。
巾は通常窓に対して15~20cm程度プラスしたレールを付けて、それにあった
カーテンを作成しますが、例えば空間に余裕があれば、50cm(左右25cmづつ)
覆うことにすれば、20cm程度覆ったものよりも空気の漏れは少なくなります
足元については床にひたっとつく程度の長さにすればすき間風の入り方は全然違います。
但し、こうするとホコリがカーテンにつくので、こまめなお掃除が必須です。
最後に③ですが、カーテン業界の中に「保温性」の明確な基準はありません。
但し、川島織物セルコンさんが今回製作した「プルミエ」というカーテンの見本帳には
「保温性」のレベル分けがされています。
保温性の高いレベルAから4段階に区分けされています。
あくまでも社内基準であり、その方法については明記されていませんが、
必ずしも厚い生地だから保温性が高いという訳ではありません。
よくよく見ると「2枚合わせ」タイプが高い保温性のグループに入っています。
つまり①で触れたように「空気の層」を作っているのでしょう。
色んな方法で「窓廻りの断熱性」を高めることが可能です。是非お気軽にご相談下さい。
ご提案させて頂きます。
by imaruta | 2011-03-21 18:12 | ◎スタッフの独り言◎